学校法人電波学園 あいち福祉医療専門学校

働く先輩に聞く

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介護福祉士

稲川順子さん(2010年卒業)
「デイサービスセンター西日置フラワー園」(名古屋市中川区)勤務

介護福祉士にとって一番大切なのは「笑顔」だと思います。私が笑っていると、利用者の方も笑ってくれることがすごく嬉しい。だから笑顔でいることをいつもこころがけているのですが、ある時疲れていて、笑顔が出せないことがあったんです。その時、「あんたどうしたの。大丈夫?」と利用者の方に本気で心配されてしまい、「これではいけない」と思いましたね。安心した生活を支援する立場なのに、心配をかけてしまったのですから。私はこの施設の雰囲気をつくる一人なんだと改めて実感しました。

普段は利用者の方の食事介助、レクリエーションや機能訓練を行ったりすることが中心です。でも意外とデスクワークも多いですね。いつも動いていて体力勝負の仕事だと思っていたけれど、頭を使って考えることもたくさんあります。それでも、やっぱり大切なのは、「話」をすること。コミュニケーションがすべてです。そして一歩踏み込んで、「昨日こんなことがあったんだよ」と他愛もないことも話してもらえるくらい、身近に感じてもらいたい。そうなれば、利用者の方ももっと過ごしやすくなると思いますから。介護福祉士として、家族と同じくらい近い存在になれたら一番ですね。

稲川さんの一日

午前9時送迎

スタッフミーティング終了後、送迎バスに乗り込み、利用者の方を迎えに行きます。

午前10時施設体験の生徒に業務内容を説明

近隣の中学生が体験学習として訪問。利用者の方とコミュニケーションを体験してもらいます。

午前10時半機能訓練

筋力低下予防のために棒体操やバランスボール、腕の曲げ伸ばしなど。日によってメニューを変更します。

午後0時昼食の見守り・食事介助

利用者の方の状態に合わせて調理も工夫。食事介助が必要な方には食べやすい量を口元に運びます。

午後2時レクリエーション

心肺機能の向上や、楽しむことを目的としています。ハンドベルの演奏やフラダンスなどを行います。

生活全般のサポート
その方に合った生活を送っていただけるよう、入浴、排泄、食事など、必要に応じてサポートします。
できることの尊重
決して過剰にならず、見守ることも大切な介護のひとつ。いつもご本人のできることを尊重します。
レクリエーションの企画
楽しい時間を過ごしてもらうため、季節の行事、ゲーム、手作り体験などを企画します。
スタッフとの連携
医師、看護師、栄養士、リハビリスタッフなどと連携してこそ、よりよい介護が実現します。

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精神保健福祉士

浮田和成さん(2008年卒業)
「(社)薫徳会トライアングル」(名古屋市東区)勤務

たとえどんな障がいがあっても、目標をしっかり持っていれば、少しずつでも目標達成に近づくことができる。精神保健福祉士を目指したのは、そんな目標や夢を、一緒になって叶えてあげられる仕事だと思ったからです。今の仕事の内容は、利用者の方の生活リズムを改善するプログラムを組んだり、一緒にハローワークへ同行したり、利用者の方の自宅へ訪問することも。社会復帰を手助けするのが役割ですね。

現在の勤務先に勤めて4年弱、実際には理想とのギャップを感じることもありました。例えばご本人の意思と、その親御さんの意向にずれが生じた時など。そういう時ほど「コミュニケーションや信頼関係が大事だな」と感じますね。一人ひとりとの関わりを大切にして、押し付けるのではなく、相手の意欲や意思を引き出していくことが大事です。一緒に考えつまずきながらも、また立ち上がり、共に意欲を持って前進しようとする。すぐに結果が出る仕事ではないですが、ひきこもっていた方が外出できるまでに回復するなど、変化に立ち会えた瞬間は「この仕事を選んでよかった」としみじみ思いますね。対人支援に、「こうである」という答えはありませんが、常に感じ、考えながら関わっていける支援ができたらと思っています。

浮田さんの一日

午前9時半スタッフミーティング

一日の仕事の流れを把握。利用者の方の様子や、薬を飲めているかどうかなども確認します。

午前10時買い物同行

昼食の準備のため買い物へ同行。お金の管理が行えているかなど、確認しながら付き添います。

午前11時昼食作り

利用者の方と一緒に食事を作ります。包丁の使い方や火の扱い方などを見守ります。

午後13時半創作活動

利用者の方と一緒に書道の時間。漢字を教えたり、紙の用意などを補助しながら進めます。

午後3時訪 問

利用者の方のご自宅に訪問し、様子を伺ったり、ご家族の相談にのったりします。

面談
まずご本人とお話することで、状況を把握し、どのような支援が必要かを一緒になって考えていきます。
地域社会復帰をサポート
ロールプレイングなどを通して地域で生活する際に必要なやりとりを習得するための支援をします。
ご自宅への訪問
ご本人の様子を伺うため、もしくはご家族からご依頼があった場合には、ご自宅へお伺いします。
地域全体での支援を考える
精神障がいを持つ方が生活するのに必要な地域での協力体制をトータルにとらえ、サポートします。

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理学療法士

仁木淳一さん(2007年卒業)
「水谷病院」(名古屋市熱田区)勤務

「理学療法士の手あったかいね」と言われることがあるんです。理学療法士にとって「手」は治療のための道具でもありますが、自分にとっては、同時に患者さまとのこころをつないでいるものなのかなとも思います。患者さまはスポーツをしている方や骨折などの怪我をした方までさまざまですが、多いのは慢性的なリウマチや障がいなどの患者さま方。これは理学療法士がこうやれば完全に治るというものじゃないんですよね。どちらかと言えば患者さまが少しでも豊かな日常を送れるようにサポートしていく、症状を改善していくのが役目です。それでも「理学療法士のお陰でこれができるようになったよ」とか、そんな言葉をくださる方がいる。ひとから感謝される、尊い仕事だと感じる毎日です。

患者さまの役に立ちたいという気持ちに反して、自分にできることの小ささにがっかりすることもあります。だから、理学療法士にはその状況に負けない強いこころが必要なんじゃないでしょうか。あとは向上心。今年の目標は研究のデータを取って論文を投稿することなんです。そしてそれを患者さまのために活用していきたい。幸い勤務先の病院は学校の隣り。論文作成のために学校を利用するなど、環境が整っているのはありがたいことです。これからもずっと現場に立ちながら、蓄えた知識を理学療法の世界で役立てていきたいですね。

仁木さんの一日

午前9時回 診

医師、看護師、理学療法士で患者さま一人ひとりを回診し、状態を確認。情報を共有します。

午前10時治療(午前)

平行棒を使っての運動や、松葉杖の使い方の指導など、治療を目的としたリハビリテーションを行います。

午後1時研究・実験(投球動作)

機器を使って投球動作を分析します。午前と午後の間に行うことが多く、結果を学会などで報告します。

午後2時治療(午後)

スポーツをしている方を対象にしたリハビリテーション。スリングなどを使い、筋肉を活性化させるトレーニング。

午後7時勉強会

業務が終わった後、皆で勉強会。週に2回以上は残ってリハビリテーションの方法などを討論します。

運動療法
関節の曲げ伸ばしにより可動範囲を広げたり歩行訓練を行うなど、基本的動作能力の回復を促します。
補装具のコーディネート
患者さまのことを一番に知る立場から、義肢装具や車椅子の設計・調整にも携わります。
物理療法
電気、光線、温熱、マッサージなどの物理的手段によって、痛みの緩和、循環の改善などを促します。
身体機能障がいの回復
怪我などによる障がいのほか、脳卒中による麻痺、小児の運動発達の遅れなどにも対応します。

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作業療法士

榎本宅真さん(2005年卒業)
「介護老人保健施設かなやま」(名古屋市熱田区)勤務

昔から活発なタイプで、ひとと接することが大好き。この性格は仕事にも活かされていて、利用者の方とコミュニケーションをとる上で役立っていますね。作業療法のリハビリテーションは、会話、食事、物書き、遊びなど生活に関わる諸活動が対象となります。ただ一番気をつけているのは精神的なケアですね。利用者の方の中には「寂しい」と感じているひとも多い。帰りたいけど家庭の事情で帰れないひともいます。それならば自分と接している時は少しでも「楽しい」とか「安心する」とか思ってもらいたい。だから自然と頑張れる。利用者の方の笑顔を見るのが嬉しいですし、それが僕のモチベーションです。ある日、退所される方が「先生、ほんっとうにありがとう」と涙を浮かべながら挨拶にきてくださったことがあります。その方はリハビリテーションに大変努力されていた方でした。感謝しているのは私の方で、こころからこの仕事を選んで良かったと思いましたね。辛いことや、悲しいこともありますが、だからこそ余計に「利用者の方には全力で関わりたい」と思っています。

はじめの頃は、日々の業務で精一杯。もっと勉強しておけばよかったと思いました。学生のみなさんも多忙な毎日だと思いますが、その努力は現場で役立つことばかりです。是非、一日一日を大切にしてもらいたいなと思っています。

榎本さんの一日

午前9時レクリエーション

入所者の方と書道のレクリエーション。会話をしながら、書き方の指導や援助を行います。

午前10時リハビリテーション

肩や腰などに徒手療法を行います。コミュニケーションをとりながらの体調チェックも欠かせません。

午前11時レクリエーション

入所者の方の楽しみの一つである歌の時間。フォローもしながら進行役を務めます。

午後0時食 事

入所者の方が食事の自立ができているかどうか、自助具がうまく使えているかを評価します。

午後1時リハビリテーション

デイケアの方に対して、上肢の動きを重視した関節可動域を広げるリハビリテーションを行います。

作業を通した能力の回復
陶芸、革細工、ビーズなど、作業を通して集中力や指先の運動能力などの回復を目指します。
運動能力の回復を促進
指先などを動かす治療などにより、さらに細かい運動能力の回復を促します。
日常生活動作の訓練
回復した基本的な運動能力を統合し、日常生活を送るための動作を練習します。
あそびリテーション
グループ活動を用いながら心身両側面にリハビリアプローチを行います。

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