1. ハラスメントとは
本人の意思に関わらず、不適切な言動や行為で相手に不快感や不利益を与えることをいいます。
1)セクシャル・ハラスメント
性的要求や言動を繰り返し、相手に不利益や不快感を与え、就労や就学、教育・研究・課外活動の環境を悪化させること。
例:授業中に教員が頻繁に性的冗談を言うので雰囲気が悪くなり不快である。
指導中に教員が不必要に身体に触れてくる。
2)アカデミック・ハラスメント
教育や研究の場面で指導側がその権力を用いて、指導を受ける者の権利や自主性を侵害したり、人格的尊厳を傷つけたりする不適切な言動や行為のこと。
例:分からないところを質問しても適切な指導が受けれない。
進学や就職の妨害をされた。
3)パワー・ハラスメント
地位や優位な立場などを背景に、部下や同僚(学生は後輩に対して)の職務上の権限を侵害したり、人格的尊厳を傷つけたりする嫌がらせ行為のこと。
例:注意の範囲を超えて人格を否定するような発言をされた。
必要な情報を伝えられなかったり、無視や八つ当たりなどの嫌がらせを受けている。
4)ジェンダー・ハラスメント
性に対する固定概念(偏見)に基づく差別行為のこと。
例:女のくせに男のくせにと、役割を押し付けられる。
5)モラル・ハラスメント
ある一定のルールや規律にはずれているとして、行動や態度などで人の心を傷つける精神的な暴力行為にこと。
例:非常識な行動と決め付けられ、人格を否定される。
6)アルコール・ハラスメント
飲酒にまつわる肉体的・精神的な嫌がらせのこと。
例:宴会で酒しか用意されていない。
飲酒を断れない。
校内で生じる諸々のハラスメントを「キャンパスハラスメント」と総称し、本校は防止とトラブルの解決に応じます。
2. ハラスメントの被害者、加害者を出さないために
- ・一人ひとりが相手の嫌がることをしない。
- ・互いの人格を尊重しあい、自分本位な考えにとらわれない。
- ・軽はずみな言動に注意する。
3. ハラスメントを受けたときには
- ・「不快」だと感じたら、言葉と態度ではっきりと勇気をもって自分の意思を伝える。
- ・「いつ、どこで、だれから、どのように」被害を受けたのか状況を記録しておく。
- ・証言してくれる第三者(友人等)を得ておく。
- ・ひとりで我慢せず、まず「相談」する。
4. 学生相談室を利用する
ハラスメントの対応窓口は、学生相談室で行っています。
個別相談で解決が図られる場合、または、学科や授業などにおいて修学上の配慮や支援が必要となる場合など、それぞれ最善の対応を検討し、本人の意向をうかがいながら、防止とトラブル解決に応じます。
また、学生相談室は、広く学生生活全般にわたって学生をサポートします。勉学のこと、友人のこと、健康状態のこと、進路のこと、さらには深刻な問題に至るまで、一緒に最良の解決を目指します。納得できるまで、じっくりと一緒に考えます。
■学生相談室での対応
本校:毎週月曜日 13:30~17:30 1号館1階 ほっとルーム(保健室)
上記以外の時間に相談を受けたい場合は、直接メールか電話で予約をお取りください。担当の臨床心理士が相談にのります。