学校からのお知らせ

Vol.12 「必要、不要」

2008/03/13

 土曜日のある日のこと「ご不要となりました新聞紙、段ボールなどございましたらお知らせください・・・・。」の声が響き渡るように耳に入ってきた。不要となったものが再び、トイレットペーパーなどに再生されて私たちの生活に戻ってくるのである。また、コンビニやスーパーでも「レジ袋がご不要の場合はお申しつけ下さい。」と今までごく当たり前に渡されてきたものがその必要性を問われるようになってきた。

 これは生活の中で必要なものは何かを考える時代となっていることを示している。医療にかかわる人にも同じことが言えるとしたら、今現在、それから将来に向けて「必要なひと」とはどういう「ひと」か、を常に問いかけていかねばならない。

 西暦2000年(平成12年)から医療・福祉・保健分野の変革を間近に見ている中でリハビリテーションニーズが医療から地域に変わりつつある。このため、疾患によらず「ひと」の生活を見ていく能力を備え、「ひと」が環境から得ている力を見ていくことに長けた職業人が、高齢社会を含めどの領域においても求められる必要な人材ではないだろうか。

 これに応えられる最適な職業がまさしく作業療法士なのである。