先日の通勤ラッシュの出来事。スクランブル交差点の信号が青に変わろうと点滅をはじめると、ドライバーは歩行者を攻め立てるようにじりじりと詰め寄る。交差点の中央付近では、大きな荷物を抱えたお年寄りが立往生していました。信号が青にかわるとドライバーは今にもクラクションを鳴らさんばかりの憮然とした表情でお年寄りを睨みつけていました。痺れを切らしたドライバーがお年寄りを追い詰めるように動き始めた。私が駆け寄ろうとしたその時、一人の女子高校生がお年寄りに駆け寄って、ドライバー１人ひとりに頭を下げ交差点を渡っていきました。

　若者の無関心が社会問題とされる今日、女子高校生の勇気ある行動に心が揺さぶられました。しかし、一昔前は人が人を助ける行為はごく自然に行われ、当たり前であったような気がします。