学校からのお知らせ
Vol.2 「歩行時の揺れ」
2007/01/07
"歩行時、人の身体はどれくらい上下・左右に揺れているのでしょう?" 健常者の平均で、上下に約4.5cm,左右に約6cmも揺れながらバランスを保って歩いています。つまり歩くためには、身体を支える筋力はもちろんのこと充分なバランス能力が必要なのです。
では、"足に筋力が充分にあり、バランスが保てればスムーズに歩けるでしょうか?" 答えは『NO』です。おそらくそれだけではぎこちない動きになってしまうでしょう。スムーズな動きのためには、脳による細かなコントロールによって身体各部がタイミングよく連動して動く必要があります。
学校の授業では、このような動作中の身体の動きを細かく学びます。そして、ヒトの巧みな動きを生み出す身体の構造やしくみを覚えていきます。理学療法士は、「豊富な知識をもとに、自分の目で観察したことや手で感じ取った情報により、患者様に不足している能力や異常な要素を見極めている」のです。
周りの人の歩き方をよく観察してみて下さい。一人ひとりの違いがわかりますか?