学校からのお知らせ
Vol.8 「日常のなかのコミュニケーション -その2-」
2007/10/01
先回、何が日常のコミュニケーションかということと、face-to-faceとcontemporary(同時代人のコミュニケーション)に構造上大別でき、さらに前者は直接性の度合で、後者は匿名性の度合で細分されるところまでを紹介しました。
たとえば、友人か、いや恋人であるとか、まったくの行きずりの人、など「私」と「相手」との親密度でface-to-faceコミュニケーションは、言葉遣いや身振り手振りの頻度、態度に自ずと違いが出てくることは日常経験するところです。また、場面の一例として会社などで相手が同僚であるか、先輩であるか、上司であるか、組織上と同時に仕事への認識度合から分かれ、やはり言葉を選ぶし、態度が異なるものであらねばならないことを経験します。
face-to-faceの親子間コミュニケーション。世代が異なるものの、ともに過ごす時間が多いことからある程度意識領域が理解でき、言葉を省くこと、コード化さらに暗号化することさえ可能になることがあります。
音楽を楽しむ人は多い、ミュージシャンの持つ歴史、作品歴とともに一つひとつの楽曲を楽しむとき、認識視野が深まり大きな味わいを手に入れることができるといえます。趣味としてクラッシク音楽を好む人にとって、ごく自然に歴史や背景を知りたい意欲が湧いてくるのも同じ仕組みに思われます。認識の視野の違い、その度合からface-to-faceコミュニケーション密度も異なります。
次の機会には、携帯電話とコミュニケーションを考えてみましょう。